六位一体による地域保健医療の均てん化
~救えるはずの命を救うために~

健康増進計画の地域診断

ロジックモデルで地域の健康課題を考える 学習ツールキット

地域の数字から、
次の一歩を考えてみませんか。

「この地域では、どのような健康課題がありそうだろう」
「日頃気になっていることは、数字にも表れているだろうか」

 そんな問いを入り口に、地域の健康状態と、それを支える取組を考えるための教材です。気になる指標を見つけ、関係する指標や取組をたどり、「次に何を確かめたいか」を言葉にしてみましょう。

 市町村などで健康づくりに携わる方、研修・勉強会や大学院の講義で学ぶ方、自主学習で地域への理解を深めたい方にご利用いただけます。

★教材一式をダウンロード(ZIP)★
 6分野の評価ツールとガイド・回答票など、計10ファイル。2026年10月18日版。
 まずは共通学習ガイドを見る★(PDF・4ページ/架空の記入例付き)
◎数字を、つながりの中で読む
 ロジックモデルは、目指す健康状態と、その実現につながる取組を整理した図です。このツールキットは、沖縄県の健康増進計画のロジックモデルを参照し、全国の地域比較に使える指標を組み合わせて構成しています。
 全国の市区町村を選んで利用できます。ただし、指標によっては市区町村の値がなく、都道府県や医療圏の参考値を示すものもあります。
 一つの数字で結論を出さず、「健康状態はどうか」「関係する生活習慣や取組はどうか」と見ていくことで、地域で話し合いたい課題の候補を探します。

◎まずは、2分野・約2時間から
 疾病の分野から1つ、歯・口腔の健康または身体活動・運動から1つを選ぶのがお勧めです。すべての分野や指標を読み切る必要はありません。
・地域と分野を選ぶ。
 ZIPを展開し、共通学習ガイドを開きます。選んだ分野のExcelで「はじめに」を読み、評価シートで地域を選びます。
・悪い方向が気になる指標を一つ探す。
 国の目標や全国の値などと比べ、課題候補になりそうな指標を見つけます。高いほど悪いとは限らないので、指標の意味も確かめます。
・つながる指標や取組を見る。
 ロジックモデルを手がかりに、関連する健康状態・生活習慣・取組の状況を見ます。年度や対象、地域単位が同じかにも目を向けます。
・次に確かめたいことを短く残す。
 学習回答票に、気になったこと、関連する状況、次に確認したいことを書きます。新しい調査や資料収集まで行う必要はありません。
 例えば、こんな気づきで構いません。
「精密検査の受診率が低い。未受診の人が多いのか、受診結果を把握できていないのか、担当部署の記録で確かめたい。」
 原因が分からなくても、次に確認する問いが見つかれば、学習の成果です。
●収録している6分野
・がん検診(大腸がん・胃がん・肺がん)
・循環器病
・糖尿病
・歯・口腔の健康
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
・身体活動・運動
 各分野のExcelには、「はじめに」「ロジックモデル」「指標・出典情報」「評価シート」などを収録しています。全体像はロジックモデル、数値は評価シート、定義や対象・年度は指標・出典情報で確認できます。分野によっては補足表もあります。
 分野により、ロジックモデルの段数や段の名称が異なります。比べるときは、段の記号(A~D)だけでなく、死亡、リスク、取組などの内容で対応させてください。
教材一式に含まれる資料
・6分野の評価ツール(Excel・6ファイル):地域を選び、ロジックモデルと数値を読むために。
・共通学習ガイド(PDF・1ファイル):進め方と架空の記入例の確認に。
・学習回答票(Excel・1ファイル):気づきとツールへのフィードバックの入力に。
・代替回答票(印刷用PDF・1ファイル):紙で記入したい方に。
・お読みください(テキスト・1ファイル):資料の構成と使い方の確認に。

分からないことは「要確認」で大丈夫です

 関連する取組の数値や実施状況が分からなくても、「要確認」として回答できます。市区町村値がない場合は、県や医療圏の参考値を使い、どの地域単位の値かを添えてください。
 「条件が違うため、直接つなげて判断できない」も大切な気づきです。課題候補が見つからない場合も、無理に問題点を探さず、判断に必要な情報を書いていただければ構いません。

利用するときのポイント
・ZIPは展開してからExcelファイルを開いてください。政令市は、まず市全体を選んでください。
・空欄や未収録は、ゼロを意味しません。表示されている年度・対象・地域単位を確認してください。
・全国の値は比較の手がかりです。国の目標や、すべての地域が達成すべき基準とは区別してください。
・薄オレンジの自己記入欄には、既存の記録で分かる取組などを記入します。内容は地域を切り替えても残るので、対象地域・年度を添え、別名で保存してください。
 数値は課題候補を探す入り口です。この教材だけで地域の問題や原因、取組の効果を確定するものではありません。少人数による変動や、対象・年度の違いも踏まえ、地域での対話につなげてください。
●回答とフィードバックについて
 研修・勉強会・講義で利用する方は、その開催案内に記載された回答フォームをお使いください。提出の有無・期限・提出先も、開催ごとの案内でお知らせします。
 Googleフォームが使えない場合は、同梱のExcel回答票または印刷用PDFで回答できます。提出する場合は、指定された方法のいずれか1つで構いません。自主学習で利用する方は、ご自分の手元に記録を残してお使いください。
 読んで気づいたことに加え、操作で迷った点や説明が分かりにくかった点も、回答票にお寄せください。皆さまの声を、教材をより使いやすくするための改善につなげます。
 まずは、気になる地域のシートを一つ開いてみてください。そこから生まれた問いが、地域の健康づくりを考える次の一歩になれば幸いです。
教材の版:2026年10月18日 統合点検版。統計データの年度は指標ごとに異なります。

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