寄稿「医療基本法について」
公益社団法人日本リウマチ友の会機関誌『流』354号に「医療基本法の制定〜患者による患者のための医療政策が実現するために〜」を寄稿しました。
こちらからお読みください。
「地域医療ビッグデータ入門」開講中(今からでもすべての録画が見れます)
「地域医療ビッグデータで地域の課題を抽出」連載①
はじめに~データを均均てん化のために役立てよう~
今日から「地域医療ビッグデータで地域の課題を抽出~対策の評価と改善のために~」の連載を開始します。
第1回目は、「はじめに~データを均てん化のために役立てよう~」です。
医療ビッグデータ由来のオープンデータが増えてきました。医療を受けたときの個別の医療費請求データを集積したレセプトデータや、全国のがん患者さんを捕捉するがん登録のデータなどを、医療機関や地域単位で集計加工したデータが公表されています。
こうしたデータが地域差や施設差を示し、地域の課題の診断に役立つ可能性があります。そして、それが各地の患者さんの状態を均てん化(あまねく最良の状態に収れんさせる)につながるかもしれません。せっかく公表されるようになったこうしたデータを活用したいものです。
この連載の目的は図のとおりです。最終ゴールに向けて、初期ゴールに役立つ情報提供を行っていきたいと考えています。医療計画の5疾病5事業在宅医療などに取り組むさまざまな立場の方々(行政、議員、患者・住民、医療提供者、メディア、民間…)にご利用いただければと思います。
連載の構成は、次のように予定しています(50回程度になると見込んでいます)。
・がんの死亡率
・部位別がんのデータセット
・がん医療の地域差
・脳卒中関係のデータ
・リハビリテーション関係のデータ
・心疾患関係のデータ、精神疾患関係のデータ、在宅医療のデータ
次回は「がんの死亡率と減少率の推移」の予定です。
患者アウトカムを均てん化させるためにみんなで地域の現状を示すデータをチェック
自分の地域の「医療計画」「がん計画」を中間評価しアウトカムを改善しよう